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月別アーカイブ: 2月 2005

オーストラリアなどでここ数年、経済研究者たちが「シフトダウン」(翻字:ダウンシフティング downshifting)と呼ぶひとつの現象が観察されている。過剰消費生活をやめるという観点で、経済活動をいわばシフトダウンする傾向だ。「オーストラリアで最もエキサイティングな経済学者」と評されるらしい、クライブ・ハミルトン(Clive Hamilton)によるレポートは、Austiralia Institute (http://www.tai.org.au/)のサイトに見ることができる。

Briton、Australiaときているが、日本については…まだまだだろうね。むしろ過剰消費熱は高まる一方だ。で、このクライブ・ハミルトンの本が邦訳、出版された。nikkei.jpのサイトにそのレビューが掲載されている。

http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/rep04/357826
根源的な問題として、「経済成長は人々の生活を豊かにするのか、人間を幸福にするのか」と問いかけ、「豊かさにも幸福にも結びつかないのなら、なぜここまで経済成長を追い求めるのか」と指摘。 「スローライフへのシフトダウン」を提示する。

本書には、「経済成長を遂げたものの、さほど豊かではなく、幸福でもない」事例として、たびたび日本が登場する。

日本のスローライフはとかく富豪系を連想させるが、その手の富豪系温泉暮らしだとか別荘暮らしだとか、いわゆるシフトアップの先にある高級嗜好ではない。むしろ、経済の追求をやめてしまうという意味でのシフトダウンというところにポイントがある。「清貧の思想」方向とも言えるかもしれない。

それにしても、シフトダウンとはうまい。自分の意志を感じるね。私はいまだにミッション乗りだが、峠は5速ではなく2速で走るものだよね。シフトアップよりシフトダウンのほうがドライビングポテンシャルははるかに高いじゃないの。人生のステアリングは低めのギアトルクでいけよということか。

運転はうまくてもヘタだも、スピードの出し過ぎは事故のもと。 もっとも、自分の運転をヘタだと自覚しているドライバーはそれほど多くないそうだけどね。

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