イラク戦争と株価

マーケットウォッチャーとしてはトレーニング中なので、実際に何かの役に立つのか、誰かになにかの参考になるのかなどは関係なく、現在の観察とインプレッションを記しておこう。マーケットを見ている人からすればあたりまえのことを書いているのは百も承知で、あえて覚書。

開戦前

戦争突入への懸念から、実際にやる判断が強まるたびに投資家は懸念材料ととらえて株価は下落方向。石油・オイル関連が徐々に高まるが、そんなに高くはならない。当初、鉄鋼、ハイテク、輸送関連が上がるとの予想も聞かれたが、実際はそうでもない。すでに持っているものを使うからだろう。備蓄兵器の数なんて地球を何回でも真っ黒に焦がすことができるほどあるはずだからでしょう。

開戦が決まり、48時間のカウントダウンが始まった頃、優良な株も含めて売りが入る。実際にここで大口の証券会社や投資家はここでは大して売っていない。出来高を見ればわかるが、ここは不安を感じた投資家だけが安く売ってしまうために株価は下がる。下がった株は大手の投資家に超お買い得価格で拾われる。

開戦後

米英共には最初は威勢が良かったため、「早期終了」との見通しから株価は急騰。これも、怖くて売った人が買い戻そうとした動きや、安くなった優良株を取り合いしたという動きなので景気とはまるで関係ない。すぐに様子見のこう着状態に入ったりする。で、NYダウを10時間後で追いかけるという、アメリカ合衆国日本州っぽい動きが露骨に。

開戦継続中

おいおい、すんごいハイテクワザで早く終わるんじゃないのかよ、と思っていたら、根拠の薄い発表(フセインが怪我しているはず、とか、副大統領は死んだはず、とか)がイラク側の報道でひっくり返されるたびに、「あれはうそだ」「影武者だ」とか言って報道誘導をしようとしたり、でも結局CIAから「本人だと断定」とかやられて、まさに情報に関して持つミッションの違いで情報が錯綜。もちろん、こんなのをいちいち見ていない投資家大衆は、「なんかやばそう」というくらいにしかとらえないので、迷わず株価下落。

フセインはイラクの油田に火をつけた。この戦争が大規模利権がらみのものだということはもうばれているので、当然、若干石油関連株価にもやや影響。石油の入手ルートが限定されたり、輸送にリスクが伴うようになったり、実際は困るだろうに、「石油価格が上がるだろう」なんて予想で石油会社の株価があがるなんてのはばかばかしくて笑える。当然、そういう急騰は数日もたない。価格が上がっても商品なかったら量売れない、と。むしろ経済への影響を懸念され、全体が下落トレンド(トレンド:全体の傾向とか大きな動き、というような意味)なんてことに。こうなるとブッシュはなにがなんでも「イラクの油田ゲットズザー(砂嵐音響つき)」をパフォーマンスとして見せないといけなくなる。親子二代オイルまみれ、といわれているんだそうな。

徐々に世論の懸念が増す雰囲気が報道され始める(ここ重要)。戦争反対デモで渋谷に5000人、とか。一方、戦争が長期化する状況に、「戦争なんてこんなものだ」とラムズフェルドやパウエルが言うたびに一喜一憂していたマーケットは、それこそ48時間程度で「そうかも」なんて思いはじめ、多少の戦果の有無では大した動きをしなくなった。毎年のことなんだそうだが、日本独自の年度末を迎える3月末を理由とした出来高の低さもありながらも、なんとなくいつもどおりの週末の利食い上昇を金曜日後場で見せてみたり。

場外乱闘

こういう、トレンドが見えないときにひどく上昇を続ける株に注目すると面白い。低位株とか仕手株関連、とかという言葉でさらしあげられていることもあるが、大抵、世の中の景気と関係なく、言い方を変えればマーケットとは独立しているように見える会社である。投資家は株価が下がっている場合でも利益を確保していかなければ食っていけないわけで、そういう孤立している会社の格付けを上げたりして、株価競争を戦争とは関係のないところでやっている。一例を挙げると、競合する2社をうまいタイミングで格付けし、シーソーバランスで上昇誘導させている大和総研のお手並みはさすがだ。見事にクラリオンとケンウッドの株価を粛々と上げている。

おまけ

※ IT関連株についてはどう思うかって?

Sigh… 今の感想を書きとめておく価値さえ感じない・・・。向こう三軒両隣長屋、いっしょくた、一蓮托生。それだけに注目も観察もしやすいともいう。要は「人気」でしょう。あとは銀行保有株の市場への開放でどうなるのかな、くらいかな。どっちにしても、ITサービスのマーケットへの影響なんてのは根本から考え直すべし。まあ考え直すより粛々と続けることなのかもしれない。

※ 今後はどうなるって?

No way! 知ったこっちゃない。なにか起きたらその原因と結果を結びつける導線を自分の目で見ることが楽しいからね。この観察から実にいろんなことを学んでいるよ。バグダッドはどうなる?食糧供給ルートは確保できる?難民はどうする?なんてものの影響はずっと見ているとそれなりに変化が見える。もっと小さな話しだと、日本の新年度スタートによる出来高の変化は4月に入って数日で見えてくるし、3月の配当とか株主優待の品、券などがオークションなどに出回るだろうし、毎年夏ごろに上がってくる株は戦争影響があっても上がってくるだろうとか。むしろダメになるところって何業界?とか。あちこちに注目トラップは仕掛け放題というものだ。成り注(笑。

参考:NYダウ / 日経平均 (いずれもYahoo!)

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